SPECIAL FEATURE

外国の名前が漢字になった植物たち

カタカナでおなじみの植物に、なぜ複雑な漢字があるのでしょう。音を写した字と、姿や産地を表した字を見分けます。

漢字の読みだけでは見えない境界

植物の名前は、形だけで決まるわけではありません。栽培の歴史、食べ方、伝わってきた経路、漢字を使い始めた時代が重なって、現在の呼び名になっています。同じ植物でも、国語辞典の見出し、植物図鑑の標準和名、青果売り場の名称が完全には一致しないことがあります。

だからこそ、この特集では「正解を一つ覚えて終わり」にしません。まず一般的な読みを押さえ、そのうえで別名や分類上の注意点を比べます。曖昧な部分は曖昧なまま示すことが、植物漢字を正確に楽しむ近道です。

具体例で確かめる6問

Q1檸檬は何と読む?

れもん レモン

中国語表記を経た外来語の音写として使われます。

ミカン科で、果皮にも強い香りがあります。

先端の少し尖った黄色い楕円形。
Q2鳳梨は何と読む?

ほうり パイナップル

葉の姿を鳳凰の尾に見立てた中国語名です。

多数の小花の果実が集まった集合果です。

うろこ状の表面と冠のような葉。
Q3甘蕉は何と読む?

かんしょう バナナ

甘い実を付ける芭蕉の仲間という漢名です。

木のように見える幹は葉鞘が重なったものです。

黄色く弓なりの実が房になる。
Q4風信子は何と読む?

ひやしんす ヒヤシンス

中国語表記を日本でも用いた当て字的な名称です。

強い香りの小花が密な穂になります。

釣鐘形の小花が太い穂に集まる。
Q5鬱金香は何と読む?

うっこんこう チューリップの漢名

香りや色を表す中国語名で、チューリップを指します。

球根から春に一輪の大きな花を咲かせます。

杯形の花と幅広い葉。
Q6仙人掌は何と読む?

さぼてん サボテン

異国の植物を仙人の手のひらに見立てた表記とされます。

刺は葉が変化したものです。

肉厚の茎に鋭い刺が並ぶ。

分類するときの三つの視点

1.植物として、どの仲間か

科・属や花の構造、果実のでき方を見る視点です。日常語の「野菜」「果物」とは別の切り口になります。

2.どの部分を、どう食べるか

根、地下茎、葉、花、果実、種子のどこを利用するかで農業上の分類が変わります。甘いか塩味の料理に使うかという食文化も影響します。

3.漢字が音を写したのか、意味を表したのか

外来語の音写、姿を写した意訳、原産地を示す字など、表記の仕組みを見分けます。一文字ずつの意味が植物そのものの性質と一致しない例もあります。

まとめ

カタカナでおなじみの植物に、なぜ複雑な漢字があるのでしょう。音を写した字と、姿や産地を表した字を見分けます。 漢字を手掛かりに、姿、分類、文化まで行き来できるのが植物クイズの面白さです。まず読みを当て、答え合わせで「なぜこの字なのか」を確認してください。次に別カテゴリの似た植物へ進むと、知識が点ではなく線につながります。

EDITOR'S PICKS

植物を、実物でも楽しむ

見る・育てる体験で、漢字がもっと記憶に残ります。

※リンク先はAmazon.co.jpです。価格・在庫・商品仕様はAmazonの商品ページでご確認ください。当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムを利用しています。

KEEP EXPLORING

関連する特集

野菜と果物の境界線、あなたは説明できますか?

読む →

外国の名前が漢字になった植物たち

読む →

草冠が付けば植物?部首から読み解く植物漢字

読む →